心身の緊張をほぐし、睡眠の質がアップ

日々のストレスが蓄積されていると、自律神経の交感神経が優位に働き、身体が活動的な状態になります。この交感神経が過剰に働きすぎると、リラックスしたい時にも筋肉がこわばったり、夜に眠れなくなったりして心身の不調が起こりがちです。そんな時、就寝前に行うヨガストレッチは、自律神経の副交感神経の働きを高めてリラックスした状態を作ります。深い呼吸を行いながらゆったりと動くことで、心身の緊張がほぐれ、良質な睡眠へと導かれることでしょう。難しいポーズができなくても、ベッドに仰向けになって腹式呼吸を行うだけでも構いません。鼻から息を吸いながらお腹を膨らませ、鼻から息を吐きながらお腹をへこませます。両手をお腹に当てると、動きがよく分かるでしょう。これを5～10呼吸行うと、自分の体に意識を向けて集中し、リラックスできます。

継続しやすいタイミング

良いストレス解消法でも、継続できなければ意味がありません。その点、就寝前のヨガストレッチはタイミングを決めてルーティーン化しやすい方法です。事前に準備する物もなく、出張先でもどこでも行うことができます。背中まわりの筋肉をほぐすストレッチは、パソコンや携帯電話を触る私たちの生活で悪化しがちな背中の凝りや肩こりをスッキリさせてくれるでしょう。股関節周りをほぐすポーズは、大きな筋肉が集中している下半身の疲れをとることにもつながります。今日一日をがんばった自分の身体をねぎらいながら、ヨガストレッチで心と体を癒す時間は、何ものにも代えがたい時間になるでしょう。そのまま寝て、気分良く起きることができれば、心地の良い一日の始まりにつながります。